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いぶし瓦とは?特徴・メリット・デメリットと漆喰メンテナンスの重要性を解説
「いぶし瓦」という言葉を聞いたことはありますか?渋い銀色の光沢が美しい、日本の伝統的な屋根材です。寺社仏閣や和風住宅の屋根によく使われており、多くの方が「日本瓦」「和瓦」としてイメージする瓦がまさにいぶし瓦です。この記事では、いぶし瓦の特徴・メリット・デメリット、釉薬瓦との違い、そして適切なメンテナンス方法を解説します。
いぶし瓦は、粘土を成形・焼成した後、「燻化(くんか)」と呼ばれる蒸し焼き工程を加え、表面に炭素の薄膜を形成させた瓦です。この炭素膜によって、独特の銀灰色の光沢が生まれます。代表的な産地は淡路島で、「淡路瓦」は日本三大瓦のひとつとして知られ、近畿地方を中心に広く普及しています。ガラス質の釉薬で表面を覆う釉薬瓦とは異なり、いぶし瓦は炭素膜によって仕上げられているため、経年により酸化や摩耗の影響を受け、色合いに濃淡や色ムラが生じることがあります。
いぶし瓦の最大のメリットは、優れた耐久性です。適切なメンテナンスを続ければ50年以上、場合によっては100年近く使えるとも言われます。また、遮熱性・遮音性・難燃性に優れ、夏は涼しく冬は暖かい快適な居住環境を保ちやすい点も魅力です。釉薬がないため瓦本体への塗装メンテナンスは不要で、年月を重ねるほどに深まるいぶし銀の風合いは、和の建築に欠かせない存在感を放ちます。
一方で注意すべき点もあります。釉薬瓦のようなガラス質の保護層がないため吸水性が高く、寒冷地では凍害や苔・藻の発生が起こりやすい傾向があります。また瓦自体の重量があるため、建物の耐震性にも一定の影響があります。10〜15年ほど経過すると色ムラが目立ち始めますが、これは自然な経年変化であり、塗装で対応する必要はありません。
いぶし瓦は瓦本体への塗装は不要ですが、棟部分などに使われる漆喰(しっくい)のメンテナンスが重要です。漆喰は20〜30年で劣化してひび割れや剥がれが生じ、そこから雨水が浸入して雨漏りにつながります。また、地震や強風で瓦がズレたり割れたりした場合は早めの補修が必要です。瓦のズレや漆喰の状態は外から確認しにくいこともあるため、10〜15年を目安に専門業者による定期点検を受けることをおすすめします。
いぶし瓦は正しいメンテナンスを続ければ非常に長持ちする優れた屋根材です。ただし、漆喰の劣化や瓦のズレを放置すると雨漏りにつながります。「瓦がずれている気がする」「漆喰が崩れている」という方は、街の屋根やさんへお気軽にご相談ください。無料で点検・お見積りを承ります。
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