2026.06.01
台風が来る前に屋根の備えを万全に 台風シーズンになると、屋根に関するトラブルが急増します。強風や大雨によって瓦が飛散したり、雨漏りが発生したりと、被害は多岐にわたります。築年数が経過した住宅では思わぬ箇所が劣化しているケースも少なくなく、台風が接近してからでは対策が間に合わないこ…
台風がもたらす強風は、屋根に対して「押す力」だけでなく「引き上げる力(吸い上げ力)」も発生させます。
風が屋根の上を高速で流れると屋根表面の気圧が低下し、屋根の下側との気圧差によって屋根を上方へ引き上げる力が生じます。
特に軒先・棟・ケラバなどの屋根の端部は風圧の影響を受けやすく、固定力が低下していると剥がれや浮きが発生しやすい部分です。
さらに、一部が浮き上がってできた隙間から風が侵入すると、屋根裏や室内の圧力が高まり、屋根を内側から押し上げる力が加わります。
その結果、被害が連鎖的に広がり、屋根材の飛散につながることがあります。
すべての屋根が同じリスクを抱えているわけではありません。
被害が起きやすいのは、経年劣化によって固定力が低下した屋根です。
スレートは釘が浮いたり板材が割れたりすると固定力が弱まります。
金属屋根は接合部のビスが錆びて緩んでいると強風時に外れやすくなります。
また、棟板金は最も風を受けやすい部位のひとつで、内部の貫と呼ばれる木材が腐食すると釘が効かなくなり、台風前後に飛散するケースが多く見られます。築10年を超えたお宅では特に注意が必要です。
台風シーズンが来る前に、以下の点を確認しておくと安心です。
まず地上から屋根を見上げ、棟板金の浮き・反り・錆がないかを目視します。雨樋が歪んでいたり外れかけていたりする場合は、台風時に飛散して近隣に被害を与える危険もあります。
屋根の上は大変危険なため、ご自身での登り調査はおすすめできません。
「なんとなく気になる」と感じたら、専門業者に点検を依頼するのが最も確実な方法です。小さな異変を早期に発見できれば、部分的な補修で対応できる場合も多くあります。
もし台風後に屋根材の剥がれや飛散を確認した場合、まずは安全を優先してください。
強風や雨が続いている最中は屋根への接近を避け、被害箇所の写真を撮っておくことが大切です。写真は火災保険の申請に役立ちます。
応急処置としてブルーシートで覆う「養生」を行うことで、雨水の浸入による二次被害(下地の腐食・雨漏り)を抑えられます。
ただし養生も高所作業になるため、専門業者に依頼するのが安全です。被害を確認したら、なるべく早めに屋根の専門業者へ連絡し、現地調査と適切な補修を進めましょう。
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