2026.05.26
はじめに スレート屋根や金属屋根の住宅で注意したい不具合の一つが「棟板金の浮き」です。棟板金は屋根の頂上部分を保護する重要な部材ですが、経年劣化や強風の影響によって浮きが発生することがあります。一見すると小さな異常に見えるかもしれませんが、放置すると雨漏りや板金の飛散につながる恐…

神奈川県小田原市にて、台風被害によって飛散した棟板金の交換工事を行いました。
お客様は大型台風の通過後、自宅周辺に落下していた金属板を発見され、不安を感じて「街の屋根やさん」へご相談くださいました。
調査を行ったところ、棟板金を固定している貫板が雨水の浸入によって腐食しており、固定力が低下したことで強風に耐えきれず飛散していたことが判明しました。
工事では既存の棟板金と腐食した貫板を撤去し、屋根面の清掃後に新しい貫板を設置しました。
その上から耐久性と防錆性に優れたガルバリウム鋼板製の棟板金を施工し、継ぎ目や端部には丁寧な雨仕舞い加工を施しています。
さらに、自然災害として火災保険を活用できたことで、修繕費用の負担も軽減されました。
施工後は見た目も美しくなり、台風にも強い安心の屋根へと生まれ変わっています。





現地調査を行ったところ、棟板金を固定している「貫板(ぬきいた)」の劣化が著しく進行していました。
棟板金は金属製のカバーですが、その内部には木製の下地材である貫板が設置されています。
通常は釘やビスでしっかり固定されていますが、経年劣化によって隙間が生じると、そこから雨水が侵入してしまいます。
今回も長年の雨水浸入によって木材が水分を吸収し、内部から腐食していました。
腐った木材は釘を固定する力を失ってしまうため、強風を受けた際に板金が浮き上がり、最終的に飛散してしまったのです。
特に台風シーズンは、普段問題が見えない屋根でも一気に被害が表面化することがあります。
棟板金の浮きや釘抜けは、放置すると飛散事故や雨漏りにつながるため、早めの点検が非常に重要です。
まずは被害を受けた既存の棟板金をすべて取り外していきます。
部分的に交換する方法もありますが、今回は他の箇所にも劣化が見られたため、屋根全体の棟板金を交換する工事をご提案しました。
板金を撤去すると、内部の貫板は想像以上に傷んでおり、手で触れるだけで崩れてしまう状態でした。
ここまで腐食が進行すると、固定力はほとんど残っていません。
古い釘や傷んだ木材を丁寧 に撤去し、下地をきれいな状態に整えていきます。
撤去作業後は、屋根面の清掃を行います。
屋根には古い木くずやサビ、抜け落ちた釘などが残っているため、そのまま新しい部材を施工すると固定不良の原因になる場合があります。
こうした下準備を丁寧に行うことで、新しい棟板金の耐久性や密着性が大きく変わってきます。
清掃完了後は、新しい貫板を設置していきます。
今回使用した貫板は耐久性を考慮し、しっかり固定できるよう適切な間隔で施工を行いました。
強風の影響を受けやすい棟部分だからこそ、下地づくりは非常に重要です。
ビス固定を丁寧に行い、今後の台風にも耐えられるよう強固な土台を形成しました。
新しい棟板金には、耐久性・耐食性に優れた「ガルバリウム鋼板」を採用しました。
ガルバリウム鋼板は軽量でサビに強く、現在の屋根リフォームでも非常に人気の高い素材です。
耐久性が高いため、長期的に安心してお住まいを守ることができます。
棟板金工事で特に重要になるのが「雨仕舞い」です。
板金同士の継ぎ目や屋根の端部は、雨水が入り込みやすい箇所です。
そのため、職人が現場で板金を折り曲げながら、水が内部へ侵入しにくい形状へ丁寧に加工していきました。
細かな納まりまでこだわることで、見た目の美しさだけでなく、長期間安心できる防水性能を確保することができます。
すべての工事が完了し、屋根は強風にも負けない安心の状態へと生まれ変わりました。
棟板金内部の腐食は、地上からでは確認できないケースがほとんどです。
そのため、被害が出て初めて異常に気付くというご家庭も少なくありません。
特に築年数が経過しているお住まいや、過去に強風被害を受けた経験がある場合は、一度専門業者による点検を受けることをおすすめします。
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