2026.04.22
現地調査 台風の影響で瓦棟が崩れてしまったという住宅にお伺いしました。屋根に上がって瓦の状態を確認すると、棟部分の冠瓦が数カ所で外れており、内部の芯木や漆喰、葺き土が露出している状態でした。冠瓦はビス留め仕様でしたが、下地の芯木が雨水の影響で劣化し、ひび割れが進行しています。この…

伊勢原市上粕屋にお住まいのお客様より、築42年を迎えた入母屋造りの日本家屋についてご相談をいただきました。
これまで定期的に漆喰補修を行いながら大切に維持されていましたが、大型台風による強風や豪雨を経験したことで、屋根への影響を心配されるようになりました。
調査を行ったところ、棟部分の漆喰が劣化し、一部では瓦のズレや変形が確認されました。
さらに草が生えている箇所も見られ、このままでは雨漏りにつながる可能性がある状態でした。
そのため、棟全体を解体して作り直す棟瓦取り直し工事をご提案しました!
工事では古い土台を撤去し、高耐久な南蛮漆喰を使用して棟を再構築しました。
職人の技術によって入母屋屋根特有の美しい形状も再現され、強風や雨に強い安心の屋根へと生まれ変わりました。





今回のお客様は、築40年以上が経過した伝統的な日本家屋にお住まいでした。
これまでにも漆喰の補修などを定期的に行い、住まいを大切に管理されていましたが、大型台風による被害を受けたことで状況が変わりました。
暴風雨のたびに屋根への負担が大きくなっているのではないかという不安が募り、本来予定していたメンテナンス時期を待たずに点検をご依頼いただきました。
瓦屋根の棟部分では、瓦を支えるために漆喰が重要な役割を果たしています。
しかし漆喰は年月の経過とともに硬化が進み、ひび割れや剥離が発生します。
漆喰が失われると内部の葺き土が雨によって流出し、棟瓦を支える力が弱くなってしまいます。
今回もまさにその状態となっており、棟全体の安定性が損なわれていました。
早めに対処できたことで、大きな被害へ発展する前に改修工事を行うことができました。
工事は棟の解体作業からスタートしました。
まず冠瓦を取り外し、その下に積まれている熨斗(のし)瓦を一段ずつ丁寧に撤去していきます。
瓦の下には古い葺き土が残されていましたが、これらもすべて取り除き、下地を清掃しました。
新しい棟をしっかりと施工するためには、この下準備が非常に重要です。
下地調整後は、棟の土台づくりを行いました。
今回は従来の葺き土ではなく、耐久性に優れた南蛮漆喰を使用しています。
土台が完成した後は、取り外した瓦を再び積み上げていきます。
入母屋屋根は切妻屋根と寄棟屋根の特徴を併せ持つ複雑な形状で、美しい曲線を再現するためには熟練した技術が必要です。
特に棟と屋根面が交わる部分は雨水が集まりやすいため、細かな納まりまで確認しながら慎重に施工を進めました。
瓦一枚一枚の位置を調整しながら積み直すことで、本来の美しい屋根の姿を取り戻しました。
最後に棟部分へ仕上げの漆喰を施工しました。
漆喰は瓦の端まで塗り広げるのではなく、あえて少し内側に納めています。
これにより雨水が直接当たりにくくなり、漆喰の劣化を抑えることができます。
こうした細かな工夫によって、将来的なメンテナンス周期の延長にもつながります。
約6日間の工事を経て、入母屋屋根の棟瓦取り直し工事は無事完了しました。
劣化していた棟部分がしっかりと補強され、台風や強風にも備えられる安心の屋根へと生まれ変わりました。
伝統的な建物の美観も維持され、お客様にも大変ご安心いただくことができました。
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