2026.04.22
現地調査 台風の影響で瓦棟が崩れてしまったという住宅にお伺いしました。屋根に上がって瓦の状態を確認すると、棟部分の冠瓦が数カ所で外れており、内部の芯木や漆喰、葺き土が露出している状態でした。冠瓦はビス留め仕様でしたが、下地の芯木が雨水の影響で劣化し、ひび割れが進行しています。この…

相模原市中央区相生在住のお客様より、「屋根から小さな漆喰のかけらが落ちてくる」とご相談をいただきました。
築約35年でこれまで大きなメンテナンスはされておらず、地震や台風の影響も気になっていたとのことです。
雨漏りになる前に状態を知りたいと、私たち街の屋根やさんへお問い合わせくださいました。





まず屋根全体を確認すると、瓦そのものに大きな割れや広範囲の崩れは見られませんでした。
棟部分は、屋根面同士が交わる部分を覆い、雨水の浸入を防ぐ大切な場所ですが、瓦を積み上げる構造のため、地震や強風の影響を受けやすい部分でもあります。
そのため築年数が経つと、見た目に大きな異常がなくても内部の土台が弱っていることがあります。
今回も棟の通りにわずかな乱れがあり、漆喰片の落下とあわせて棟瓦内部の劣化が疑われる状態でした。
棟の端部を近くで確認すると、「棟瓦のズレ・漆喰の剥がれ」によって下地の屋根土が見えていました。
漆喰は棟の表面を守る役割がありますが、経年で痩せたり割れたりすると、雨水が入り込みやすくなります。
さらに土が外気に触れると乾燥と湿気を繰り返し、崩れやすくなってしまいます。
お客様が気にされていた漆喰のかけらは、この部分から落下していた可能性が高い状況です。
放置すると棟瓦のズレが進み、雨漏りの入口になってしまうこともあります。
さらに棟瓦の隙間を確認すると、土台部分に苔が生え、湿気を含んだ跡が見られました。
苔が見られることから、雨水や湿気が残りやすい状態が続いていた可能性があります。
古い棟は屋根土を土台にして熨斗瓦を積み、表面だけを漆喰で保護していることが多く、築30年以上経過すると内部の傷みが進んでいるケースが少なくありません。
今回は大きく崩れる前の段階でしたが、地震時の揺れを考えると早めの棟瓦取り直しが安心と判断しました。
棟瓦取り直し工事では、まず既存の冠瓦や熨斗瓦を一枚ずつ取り外し、古い土台を撤去していきます。
瓦屋根の工事では、再利用できる瓦を傷めないことも大切です。
特に日本瓦は重量があり、足元の瓦を踏み割らないよう作業動線を確認しながら進めます。
解体してみると、外からは分かりにくかった屋根土の劣化が確認できました。
古い土や崩れた漆喰を残すと新しい棟の安定性に影響するため、下地を丁寧に整えることが耐久性の高い仕上がりにつながります。
古い土台を取り除いた後は、棟のラインに沿って南蛮漆喰を施工しました。
今回使用した南蛮漆喰は、カーボン入りで強度を高めた黒色の材料です。
従来の屋根土と表面漆喰の組み合わせに比べ、防水性と固定力に優れており、棟瓦を安定して支えられます。
土台を厚く盛りすぎると雨水を吸いやすくなるため、必要な高さと幅を見極めながら施工します。
南蛮漆喰による土台づくりは、棟取り直し工事の品質を左右する重要な工程です。
南蛮漆喰の上に熨斗瓦を重ね、棟の形を整えていきます。
熨斗瓦は雨水を外側へ逃がす役割があるため、左右の勾配や重なり方に注意しながら積む必要があります。
今回は既存の立派な棟の雰囲気を保ちつつ、今後の耐震性やメンテナンス性も考えて段数を見直しました。
高く積まれた棟は見栄えがありますが、地震の揺れを受けやすく、将来の補修費用も大きくなりがちです。
お住まいの状態に合わせて段数を抑えた棟へ調整しました。
熨斗瓦を積み終えたら、最上部に冠瓦を据えて棟を仕上げます。
冠瓦は棟の頂部を覆い、雨水が内部へ入り込まないようにする大切な瓦です。
一直線に通っているか、瓦の重なりに無理がないか、隙間ができていないかを確認しながら固定していきます。
以前の棟に比べて高さを抑えたことで、地震時の揺れによる負担も軽減しやすくなりました。
見た目もすっきりと整い、和瓦屋根らしい落ち着いた印象を保ちながら、安心感のある棟に生まれ変わりました!
仕上げでは、冠瓦を銅線でしっかり固定しました。
銅線は瓦屋根の棟を固定するために使われる材料で、施工後のズレや浮きを抑える役割があります。
既存の棟では長年の風雨や揺れで固定力が低下していることも多く、取り直しの際には固定方法まで確認することが欠かせません。
南蛮漆喰による強固な土台と銅線による固定を組み合わせ、漆喰の詰め直しに頼らない棟を目指しました。
細かな部分まで丁寧に仕上げることで、長く安心していただける屋根になります。
相模原市中央区相生で行った今回の棟瓦取り直し工事は、築約35年の日本瓦屋根で漆喰片の落下をきっかけに調査し、棟内部の土台劣化や湿気の残りを確認したことから施工に至りました。
「南蛮漆喰、熨斗瓦、冠瓦、銅線」を適切に使い、耐久性とメンテナンス性に配慮した棟へ改善しています。
街の屋根やさんでは、屋根の状態を実際に確認したうえで、お住まいに合った工事をご提案しています。
漆喰のかけらが落ちてきた、棟が曲がって見える、雨漏りが心配という方は、無料調査をご利用ください。
早めの点検が、大切なお住まいを長持ちさせる近道です!
街の屋根やさんご紹介
街の屋根やさん相模原店の実績・ブログ
会社情報
屋根工事メニュー・料金について
屋根工事・屋根リフォームに関する知識
Copyright © 2016-2026 街の屋根やさん All Rights Reserved.