2026.05.26
はじめに スレート屋根や金属屋根の住宅で注意したい不具合の一つが「棟板金の浮き」です。棟板金は屋根の頂上部分を保護する重要な部材ですが、経年劣化や強風の影響によって浮きが発生することがあります。一見すると小さな異常に見えるかもしれませんが、放置すると雨漏りや板金の飛散につながる恐…

相模原市緑区相原在住のお客様より、屋根のメンテナンスについてご相談をいただきました。
お住まいは築17年を迎えており、近隣の方から「屋根の一部が傷んでいるように見える」と声をかけられたことが、工事のきっかけとなったそうです。
ご自身では状態を確認することが難しいため、屋根の状況を詳しく調べたいとのことで、今回、弊社へお問い合わせくださいました。





屋根は化粧スレートが葺かれていました。
全体的には塗膜が残っており、比較的良好な状態を維持している状況です。
しかし、日当たりの影響を受けやすい軒先付近では苔の発生が見られ、北側の屋根面では塗膜の浮きや剥がれが確認できました。
場所によって劣化の進行に差があり、今後はメンテナンスを検討すべき時期に差し掛かっています。
棟板金は、経年の影響により一部に反りや変形が生じており、スレートとの取り合い部分には隙間ができている状態でした。
また、固定している釘には浮きや抜けが複数確認され、内部の貫板にも劣化が見られます。
防水性や耐風性の低下につながる可能性があるため、早めの対策が望まれる状況でした。
屋根を詳しく調査したところ、スレート同士の重なり部分が塗膜によって塞がれている箇所が多数確認されました。
一見すると隙間がない方が防水性は高そうに見えますが、実際には屋根内部に侵入した雨水を排出するための経路が確保できていない状態です。
そのまま放置すると水分が滞留しやすくなり、雨漏りや下地の劣化につながる恐れがあります。
工事は、まず既存の棟板金と貫板の撤去作業からです。
棟板金は塗装の効果により比較的きれいな状態を保っていましたが、内部の貫板は経年劣化が進み、脆くなっていました。
その後、新しい貫板を設置し、耐久性に優れたステンレス製のビスでしっかり固定していきました。
これは、将来的な釘の浮きや抜けを抑えるためにも有効な施工です。
新しく取り付けた貫板の上に、ガルバリウム鋼板製の棟板金を設置しました。
ガルバリウム鋼板は軽量で建物への負担が少なく、耐久性や耐食性にも優れているため、屋根材として広く採用されています。
また、加工性にも優れており、棟部分に合わせてしっかりと納めることができます。
新しい棟板金を確実に固定することで、屋根の耐久性と防水性の向上を図りました。
塗装工事では、まずひび割れが発生していたスレートの補修作業を行いました。
割れた箇所にコーキング材を充填して隙間を塞ぎ、雨水の浸入を防止します。
その後、十分に乾燥させたうえで表面を整え、周囲となじむよう平滑に仕上げました。
補修によりスレートの保護機能を回復させ、劣化の進行を抑える効果が期待できます。
続いて、スレートの重なり部分に適切な隙間を作るため、縁切り作業を行いました。
専用のヘラを使用し、塗膜で塞がれた部分を開いて排水経路を確保します。
その後、隙間を維持するためにタスペーサーを設置しました。
これにより、塗装後も屋根内部に侵入した雨水がスムーズに排出されるようになり、雨漏りや下地の劣化を防ぐ効果が期待できます。
塗装工事では、下塗り・中塗り・上塗りの三工程で仕上げを行います。
今回、下塗り完了後、仕上げ塗料には日本ペイントのサーモアイSi(クールディープグレー)を使用しました。
サーモアイSiは遮熱性に優れており、夏場の室内温度上昇を抑える効果が期待できる塗料として知られています。
中塗りと上塗りの二工程で重ね塗りを行い、塗膜の厚みと性能を確保しています。
最後に仕上がりを点検して、工事は無事に竣工となりました。
塗装後は十分な塗膜厚が形成され、仕上がりには光沢が生まれています。
防水性と耐久性が向上し、屋根全体が美しい状態へと仕上がりました。
施工後の外装をご確認いただいたお客様からもご満足の声をいただいております。
屋根塗装に関するご相談は、弊社へお気軽にお問い合わせください。
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