2026.08.04
屋根のリフォームや葺き替えをご検討中のお客様から、よくいただくのが「ルーフィングって何ですか?」というご質問です。防水紙は屋根材の下に隠れて見えませんが、実は雨漏りを防ぐうえでとても大切な役割を担っています!中でも、改質アスファルトルーフィングは近年の屋根工事において多く使用され…

海老名市望地在住のお客様から、「1階のお部屋で天井に雨漏り跡が広がり、壁にもカビが出てきて不安」とのご相談をいただいたことが、工事のきっかけです。
現地調査すると、室内にまで症状が出ており、見えない屋根のどこかで雨水が入り込んでいる可能性が高い状態でした。
また今回のお住まいは、破風や隅棟に反りや起りのある入母屋造りで、納まりが複雑なため、雨漏りの原因を一つひとつ追っていくことが重要なケースでした。





室内では、天井際から壁にかけてはっきりとした雨染みが出ており、湿気を含んだような変色も見られました。
木部周辺にも染みが及んでおり、雨が一度だけ入り込んだのではなく、継続的に水分がまわっていた可能性が高い状態です。
壁のカビは見た目の問題だけでなく、室内環境の悪化にもつながります。
こうした症状は、屋根の表面だけでなく下地や棟まわりの不具合が関係していることも多いため、室内の跡と屋根上の位置関係を照らし合わせながら原因を絞り込んでいきました。
屋根に上がると、雨漏りが起きていたお部屋の真上にあたる棟付近から植物が生えているのが確認できました。
周囲には枯葉や細かなゴミも溜まっており、雨水が滞留しやすい状態です。
瓦屋根は丈夫ですが、隙間に土や落ち葉が蓄積すると植物が根を張ることがあり、根が瓦の隙間や棟の取り合いに入り込むと、雨水が浸入するきっかけとなることがあります。
入母屋の屋根は棟や隅部が多く、こうした局所的な傷みが雨漏りへ直結しやすいため、見逃せない状況でした。
さらに棟の近くを詳しく見ると、漆喰が大きく欠け、内部に落ち葉や土が入り込んでいました。
棟瓦を支える部分が傷むと、雨を防ぐ役目が弱くなり、風雨のたびに少しずつ内部へ水がまわるおそれがあります。
表面の瓦そのものが割れていなくても、棟の漆喰劣化や堆積物の影響で浸水が進むことは珍しくありません。
植物の発生、漆喰の破損、ゴミの滞留が重なっていたため、部分的な補修ではなく、問題の範囲を解体して下地から整え直す方法が適していると判断しました。
部分葺き直し工事では、まず不具合が集中していた範囲の瓦と棟を取り外していきます。
下地には古い葺き土が残っており、長年の湿気や汚れの影響を受けていましたので、既存材を撤去してからやり直していきました。
再利用できる瓦は活かしつつ、納まりに悪影響を及ぼす部分は無理に残さないことが大切です。
入母屋造りは面ごとの角度や取り合いが複雑なため、解体段階から位置関係を崩さないよう注意しながら作業を進めました。
雨漏りを止めるには、表面だけでなく下地の整理が欠かせません。
古い材料を片付けたあとは、新しい防水紙として改質アスファルトルーフィングのカッパ23を施工しました。
屋根材の下にある防水層は、万が一瓦の隙間から雨水が入り込んだ際に受け止める大事な部分です。
経年で性能が落ちた防水紙をそのままにすると、瓦を整えても再発の心配が残ってしまいます。
そこで、重ね代や端部の納めにも気を配りながら、二次防水の要となるルーフィングをしっかり張り直しました。
あわせて新しい桟木も設置し、瓦を安定して戻せる下準備を整えています。
防水層と桟木の施工後は、既存瓦を活かしながら一枚ずつ葺き戻していきます。
お客様邸のような入母屋屋根では、谷に向かう流れや棟際の納まりに細かな調整が必要で、ただ並べるだけではきれいに収まりません。
隙間の出方や瓦の掛かり具合を見ながら整えることで、見た目だけでなく排水性も高められます。
部分葺き直しでは、既存部分とのつながりを自然に仕上げることが大切です。
街の屋根やさんでは、再利用瓦の選別も行いながら、機能と景観の両立を意識して復旧しました。
葺き直しが完了したあとは、傷んでいた棟を取り直す工程へ進みます。
棟の土台には、従来の土に代わって南蛮漆喰であるシルガードを使用しました。
シルガードは施工性と耐久性に優れ、棟内部の安定した土台づくりに適しています。
糸を張って高さと通りを確認しながら成形し、棟瓦をまっすぐ納めて雨仕舞も整えました。
最後に、土台の上へ熨斗瓦と冠瓦を積み直し、棟全体を復旧しました。
棟瓦は見た目の要でもありますが、固定のバランスや積み方が悪いとズレや隙間の原因になるため、位置を合わせながら慎重に施工しています。
既存屋根との取り合いも見ながら収めることで、部分補修であっても違和感の少ない仕上がりになりました。
植物の除去、下地の更新、瓦の葺き戻し、棟の取り直しまで一連で行ったことで、雨水の侵入口をしっかり断つことができました。
複雑な屋根ほど、原因に合わせた工程の組み立てが大切です。
今回の海老名市望地のお客様邸では、室内の雨染みや壁のカビをきっかけに調査を行ったところ、棟まわりに生えた植物、堆積した枯葉、剥がれた漆喰、そして古くなった下地が重なって雨漏りを招いていました。
そこで、問題のある範囲を部分的に葺き直し、改質アスファルトルーフィング「カッパ23」で防水性を高めたうえで、シルガードを使った棟の取り直しを実施し、既存の瓦を活かしながらしっかり復旧しています。
入母屋のように形状が複雑な屋根は、浸水箇所の特定にも施工にも経験が必要です。
私たち街の屋根やさんでは、屋根の状態やご予算に合わせて無理のない工事方法をご提案し、無料調査で原因を見極めています。
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