2026.08.07
雨が降るたびに軒先から水があふれていたり、地面に落ちる水音が大きくなったりしていませんか?そんなときは、雨どいの中に落ち葉や土砂がたまり、正常に排水できていない可能性があります。雨どいは普段あまり意識されにくい部分ですが、屋根から流れる雨水を受け止めて外壁や基礎を守る大切な設備で…

小田原市扇町在住のお客様より、「北面の雨樋が雪の影響で大きく曲がり、雨のたびに水が流れず溜まってしまう」とのご相談をいただいたことが、工事のきっかけです。
軒先から見てもたわみが分かる状態で、あふれた雨水が外壁へ回ることも心配されていました。
現地調査をしたところ、既存の大型雨樋はすでに廃盤となっており、破損箇所だけを差し替えることが難しい状況です。
そのため、寄棟屋根の外周につながる雨樋全体を見直し、排水能力を保てる製品で交換するご提案をいたしました。





軒先に沿って設置された大型雨樋の内部を見ると、水が流れ切らずに残っていました。
通常であれば、集水器や竪樋へ向かってスムーズに排水されますが、積雪で押し下げられたことで形が変わり、本来の水勾配が失われている状態です。
雨樋の中に常に水が残ると、汚れや落ち葉も溜まりやすくなり、さらに流れを妨げます。
加えて、あふれた雨水が外壁や軒天を濡らす原因にもなるため、見た目の変形だけでなく機能面でも早めの対処が必要でした。
雨樋を支える金具の取り合い部分では、周辺に傷みの跡があり、樋本体にも変形の影響が及んでいました。
雪が落ちた際の力は想像以上に大きく、樋だけでなく支持金具や固定部にも負担をかけます。
こうした症状が出ている場合、無理に持ち上げて戻そうとしても、一度歪んだ雨樋は元の形状に復元できません。
応急処置で済ませても再び水が溜まるおそれが高く、安定した排水を取り戻すには、樋本体と金具を含めた交換が適切だと判断しました。
建物は寄棟屋根で、雨樋が外周部をぐるりと囲うように連続して設置されていました。
曲がりが出ている箇所だけでなく、曲がり角や接続部まで同じ系統でつながっているため、一部分だけ新品に替えると納まりや勾配の整合が取りにくくなります。
しかも既存製品は廃盤品で、同規格の部材を揃えることができません。
そこで、排水量に見合う大型サイズを維持しながら、全体の流れを整えられる積水化学工業のT120への交換をご提案しました。
雨樋交換工事ではまず、新たに使用する雨樋部材を準備しました。
採用したのは、既存の大型雨樋と同等の排水能力を確保しやすいセキスイT120です。
大型の軒樋は、屋根に降った雨水をしっかり受け止める必要があるため、単に似た形の製品を選ぶのではなく、集水器や接続部との納まり、流せる水量まで考えて選定することが大切です。
角部に使用する役物も含めて事前に揃えることで、寄棟屋根の外周に沿った連続したラインをきれいに納められるよう準備を進めました。
既存の雨樋を取り外すと、これまで金具が固定されていた位置や、長年の使用による汚れの跡が見えてきます。
古い樋が変形したまま残っていると、新しい樋へ入れ替えても正しい位置に設置できないため、先に本体と吊り込み金具を撤去しました。
撤去後は固定面の状態を見ながら、不要な凹凸や汚れを整え、新設する金具の取付精度を高めます。
こうした下準備をしっかり行うことで、見た目が整うだけでなく、長く安定した排水性能につながります。
雨樋工事でとても重要なのが勾配調整です。
私たちは水糸を使って流れの基準を出し、雨水が集水器へ自然に向かうよう、吊り具の位置を一つずつ決めていきました。
樋は水平に見えても、実際にはわずかな傾きが必要です。
この加減が不十分だと水が残り、多すぎると見た目の違和感や排水音の原因になります。
設置した吊り具には耐久性・強度・弾力性に優れたポリカーボネート製を採用し、雪の荷重がかかった際にも変形しにくい仕様としました。
吊り具の位置が決まった後は、軒先との出入りを見ながら新しい軒樋を掛けていきます。
雨樋はただ取り付ければよいわけではなく、屋根から落ちる雨水をしっかり受けられる位置に収めることが大切です。
外側に出すぎれば強風や衝撃の影響を受けやすくなり、内側に入りすぎると雨水を受け切れないことがあります。
そこで全体のラインを見通しながら、継ぎ手の納まりや端部の高さも細かく調整しました。
まっすぐ通った樋のラインは見た目にも美しく、機能面でも安心感があります。
寄棟屋根では角部の納まりが多く、接続部の精度が排水性を左右します。
最後に角マスまわりや接続部を整え、全周で勾配がつながるよう仕上げました。
こうした部分に段差やズレがあると、せっかく本体を新しくしても水の流れが悪くなってしまいます。
施工後は、これまで滞留していた箇所でも水が流れやすい状態となり、雨水がスムーズに移動する雨樋へ改善できました。
樋本体だけでなく、支持金具や接続部も新しくなったことで、排水性能と耐久性の両方を高められています。
積雪で曲がった雨樋は、見た目以上に排水機能へ大きな影響を与えます。
今回のように既存品が廃盤になっている場合は、部分補修にこだわるよりも、建物の形状や排水量に合った製品で全体を整えるほうが安心です。
私たち街の屋根やさんでは、雨樋の変形や詰まりだけでなく、屋根や外装まわりを含めて建物全体の状態を細かく調べ、分かりやすくご説明したうえで最適な工事をご提案しました。
弊社では、無料調査も承っておりますので、雨樋のゆがみやあふれ、水の溜まりが気になる際は、どうぞお気軽にご相談ください。
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