2026.08.21
ベランダや屋上、外壁まわりからの雨水の侵入は、住まいの寿命を大きく左右します。そこで重要になるのが防水工事です。名前は聞いたことがあっても、「塗装とどう違うの?」「どこに必要なの?」と疑問をお持ちの方も多いのではないでしょうか。 防水工事は建物に雨水が入り込まないよう表面に防水層…

平塚市須賀在住のお客様より、築40年を迎えたRC造2階建て住宅の外装メンテナンスについてご相談をいただきました。
屋根と外壁の傷みが気になりはじめ、特に陸屋根は普段の生活では状態を見づらいため、劣化が進んでいないか不安を感じておられたそうです。
そこで街の屋根やさんへ点検をご依頼いただき、建物全体を拝見したうえで、屋上とバルコニーの防水工事もあわせて進めることになりました。





屋上全体を見渡すと、既存防水層の表面に色あせや摩耗が広がっており、長年紫外線や風雨を受けてきた様子がうかがえます。
表面が均一ではなく、部分的に下地の影響を受けているような荒れも見られ、防水層そのものの防水機能が低下している状態でした。
陸屋根は傾斜が少ないため、わずかな傷みでも水の影響を受けやすい場所です。
このままでは雨水の侵入経路ができやすくなるため、早めの改修が必要な段階と判断しました。
表面を近くで追っていくと、ところどころで防水層が膨れ上がっている箇所がありました。
これは下地側に残った湿気や既存層の内部にたまった空気が影響し、密着が悪くなって起こる典型的な症状です。
見た目には小さな浮きでも、踏圧や温度変化で破れや亀裂へ発展しやすく、防水層の寿命を縮める要因になります。
陸屋根の下が居室になっている建物では、こうした不具合を放置すると暮らしへの影響が大きくなるため、単なる上塗りではなく、湿気対策まで考えた工法選びが重要です。
立ち上がり際の溝状の部分には雨水が残っており、排水がスムーズにできていない状態でした。
水たまりができる場所は防水層の劣化を早めやすく、汚れの蓄積や表面の傷みにつながります。
さらに、常に水分がとどまることで防水層への負担が増え、傷んだ箇所から不具合が広がるおそれもあります。
こうした症状は、単に見た目の問題ではなく、屋上全体の耐久性に関わるサインです。
排水まわりも含めて適切に処置する必要がありました。
工事では、まず浮きや膨れが出ていた既存防水層を部分的に切り開き、傷んだ箇所を取り除くところから始めていきます。
内部を開けると、下地の状態が悪くなっている部分もあったため、そのまま覆ってしまうのではなく、樹脂モルタルで補修しました。
下地の不陸や欠損を整えておくことで、このあとの防水層が安定し、仕上がりの耐久性も変わってきます。
見えない下地処理こそ防水工事の要ですので、街の屋根やさんではこうした工程を特に大切にしています。
下地補修後は清掃を行い、全面にプライマーを塗布しました。
プライマーは、既存下地とこのあと施工する材料をしっかり密着させるための接着剤のような役割を持っています。
これが不足していたり、塗りムラがあったりすると、防水材が本来の性能を発揮できません。
特に改修工事では、古い防水層を活かすぶん下地との相性が重要になります。
ローラーを使って細かな部分まで塗り広げ、均一な状態に整えることで、次工程の品質を安定させられるようにしました。
プライマーの乾燥後は、屋上全体に通気緩衝シートを敷設し、あわせて改修用ドレンと脱気筒を設置しました。
通気緩衝工法は、防水層の下に通気層を設けて下地から上がる湿気を逃がす仕組みです。
RC造の陸屋根では、内部に湿気を抱えたまま上から密閉すると再び膨れを起こしやすいため、湿気の逃げ道を確保できる通気緩衝工法が非常に相性のよい施工方法です。
テープ処理や役物まわりもきちんと納め、屋上全体を安定した防水下地に整えました。
下準備が整ったあとは、ウレタン防水材を塗り重ねていきました。
ウレタンは継ぎ目のない防水層を形成できるため、形状が複雑な陸屋根にも適した材料です。
ただ塗るだけではなく、規定の塗布量を守りながら二層に分けて施工し、必要な厚みを確保することが大切です。
1回目で下地になじませ、2回目で防水層としての性能を高めることで、均一で丈夫な仕上がりに近づきます。
広い面もムラなく施工し、立ち上がりや端部まで防水層をつなげました。
最後にトップコートを塗布して、ウレタン防水層の表面を保護しました。
トップコートは紫外線や風雨から防水層を守る役目があり、美観を整えるだけでなく耐久性の維持にも欠かせません。
施工後の屋上は全体がなめらかで、以前見られた停滞水も改善され、すっきりとした納まりになりました。
定期的にトップコートをメンテナンスすることで防水層を長持ちさせやすくなります。
今回の平塚市須賀のRC造住宅では、陸屋根の防水層に膨れや摩耗、水たまりが見られましたが、雨漏りが起こる前に適切な改修を行えたことで、建物を長く守るための備えができました。
特に陸屋根は地上から状態を把握しにくく、不具合に気づいた時には内部へ影響が及んでいることも少なくありません。
だからこそ、早めの点検と建物に合った工法選びが大切です。
街の屋根やさんでは、症状の見極めから施工方法のご提案まで行い、お住まいごとの条件に合わせた外装メンテナンスを心がけています。
屋上防水や雨漏りの不安、外壁とあわせた改修のご相談がありましたら、まずは無料調査をご利用ください。
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