2026.05.28
はじめに 雨樋は、屋根に降った雨水を適切に排水する重要な設備です。しかし、経年劣化や強風などの影響によって破損してしまうことがあります。雨樋の不具合を放置すると、外壁や基礎部分へ悪影響を与える可能性もあるため注意が必要です。この記事では、樋の破損が起こる原因や放置するリスク、確認…

今回、工事を行うことになったきっかけは、冬の間に降り積もった大雪でした。
お客様の屋根には太陽光パネルが設置されており、パネルの上は通常の屋根材よりも滑りやすくなっています。
そのため、積もった雪が一気に滑り落ちる際の勢いが増し、その荷重が軒先の雨樋に直接かかってしまったのです。
現場を確認したところ、雨樋が雪の重みに耐えきれず、完全に脱落して地面に落ちている箇所や、外側に大きく曲がって歪んでいる箇所が見受けられました。
この状態では、雨が降るたびに屋根からの水が雨樋を通り越して「バシャバシャ」と直接地面に叩きつけられてしまいます。
お客様も、この雨音の激しさと、建物への二次被害を非常に心配されていました。
今回は限られた破損箇所を的確に修理し、コストを抑えつつも強度を高めた雨樋の部分交換工事を行うこととなりました!





そのため今回は、被害を受けた箇所だけを丁寧に補修し、費用を抑えながらも耐久性を向上させた雨樋の部分補修工事を行います!
まずは既存の雨樋の種類を確認したところ、設置されていたのは「U-80」という製品でした。
この製品は市場に広く流通しているタイプではありませんが、調査時点ではまだ製造が続いていたため、破損部分のみを交換する方法を選択しました。
建物自体が比較的新しく、雨樋全体の劣化も進んでいなかったため、全面交換ではなく部分補修とすることでコストを抑えつつ、十分な機能回復が可能と判断しました。
一方で、既存の吊り具は紫外線の影響で劣化しており、強度が低下していたことも確認されました。
これが破損を拡大させた一因と考えられます。
工事はまず、変形した雨樋や破損した吊り具の撤去から開始しました。
接続部分には汚れや歪みが残りやすいため、丁寧に清掃と調整を行い、新しい部材がしっかりと収まる状態に整えます。
続いて、新しい吊り金具を取り付けていきます。
ここで重要になるのが雨水の流れを意識した勾配調整です。
ミリ単位で高さを調整し、雨水がスムーズに排水口へ流れるように設置しました。
今回の工事では、将来的な雪害対策として吊り金具の間隔にも工夫を加えました。
従来は約60cm間隔で設置されていましたが、今回は45cm間隔に変更しています。
この調整により支持点が増え、雨樋全体の強度が向上しました。
積雪時の負荷が分散されるため、変形や脱落のリスクを大きく軽減できます。
最後に、新しい「U-80」を既存部分に接続し、専用接着剤でしっかりと固定しました。
継ぎ目の処理を丁寧に行うことで、水漏れのない仕上がりを実現しています。
施工後には実際に水を流し、排水の状態を確認しました。
スムーズに水が流れることを確認し、すべての工程が完了しました!
今回の施工で重視したのは、単なる修復ではなく「より壊れにくい状態へ改善すること」でした。
吊り金具の間隔を狭める工夫や、劣化部材の交換により、今後の雪や風にも耐えられる仕様へと強化しています。
また、希少な製品であるU-80(※現在は廃盤品となっています)を正確に見極めて部分補修を行ったことで、コストと品質のバランスを両立できた点も大きなポイントです!
工事後、お客様からは「雨音が静かになり、安心して過ごせるようになりました」と喜びの声をいただきました。
雨樋の不具合は、放置すると外壁や軒天の劣化につながる可能性があります。
少しの歪みや水はねでも、早めに対処することが住まいを長持ちさせるコツです。
もし気になる症状がありましたら、どうぞ無理をせず「街の屋根やさん」へご相談ください。
点検やお見積もりは無料で承っておりますので、お住まいの状態に合わせた最適なご提案をさせていただきます!
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