2026.06.04
はじめに 天窓(トップライト)は、室内に自然光をたっぷり取り込み、空間を明るく開放的にしてくれる魅力的な設備です。しかし一方で、「水が垂れてくる」「冬になると結露がひどい」「夏は暑くてたまらない」といった悩みを抱えるお住まいも少なくありません。天窓は屋根に開口を設けて設置するため…

今回のきっかけは、お客様からの「気づいたら天窓のガラスが割れていた」というご相談でした。
特に台風や落下物などの外的要因も思い当たらず、不安を感じてお問い合わせいただいたとのことです。
現地調査を実施したところ、ガラスの割れ方や状況から、原因は自然現象である「熱割れ」と判断しました。
熱割れとは、ガラスの中心部分が太陽光によって高温になる一方、サッシ付近は温度が上がりにくいため、内部で温度差が発生し、その膨張の違いによってガラスに負荷がかかる現象です。
特に古い住宅に使用されている網入りガラスは、経年劣化の影響もあり、この症状が起きやすい傾向があります。
幸いにも室内への雨漏りは発生していませんでしたが、破損した状態を放置すれば、今後の降雨時に浸水リスクが高まる可能性があるため、早急な対応が必要な状態でした。
さらに詳しく確認すると、設置されていた天窓はすでに廃盤となっており、部品交換やガラスのみの修理ができない状況でした。
そのため、いくつかの施工方法を比較検討した結果、撤去ではなくカバー工法を選択しました。





工事開始にあたり、まずは外部足場を設置しました。
さらに屋根は勾配が急であったため、作業員の安全を確保する目的で屋根専用の足場も追加設置しています。
これにより安定した作業環境を整えました。
次に、割れている天窓ガラスの撤去を行います。
破片の飛散に細心の注意を払いながら、安全第一で取り外しました。
撤去後はフレーム内部の状態も確認し、汚れや劣化部分を整えます。
ガラスを取り外した後、天窓フレームの隙間にコーキング材を充填し、水の侵入経路をしっかりと遮断します。
この工程は仕上がりの防水性能に直結するため、丁寧に施工を行います。
続いて、新しい下地材となる野地板を設置します。
開口部を覆うように配置し、ビスでしっかり固定することで、上から施工する板金の土台を形成し、強度と安定性を確保します。
野地板の上には防水紙を敷設します。
これは屋根工事と同様の工程で、万が一板金内部に水が入り込んだ場合でも、建物内部への浸水を防ぐ二重の防水構造を作る役割があります。
最後に、耐久性と防錆性に優れたガルバリウム鋼板を加工し、天窓全体を覆うように取り付けます。
板金同士の接合部も丁寧に処理し、雨水が侵入しない構造に仕上げて工事完了となります。
今回のケースでは、天窓を撤去せずにカバーすることで、費用を抑えつつ安全性を確保することができました。
「古い天窓をどうすべきか悩んでいる」「なるべくコストをかけずに対処したい」といった場合には、このような工法が有効です。
ただし、すでに雨漏りが進行している場合には別の対応が必要になるため、まずは専門業者による点検を受けることが重要です。
当社「街の屋根やさん」では、無料点検・お見積もりを随時承っております。
お悩みの方は、ぜひお気軽にご相談ください!
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