2026.05.18
はじめに 屋根のリフォームを検討するとき、「瓦葺き替え」という言葉を耳にすることがあるでしょう。古くなった瓦をすべて新しくする大規模な工事ですが、どのような状態のときに必要なのか、どんな流れで進むのか、意外と知らない方も多いはずです。この記事では、瓦葺き替えの基礎知識から工事の流…
強風の影響により、屋根に取り付けられていた棟板金が剥がれてしまった状態でした。
棟板金はスレート屋根の面と面が交わる頂部を覆う部材で、内部には貫板と呼ばれる木材を設置し、その上から板金を被せて釘やビスで固定する構造になっています。今回の箇所は過去に塗装メンテナンスが行われていたため、剥がれた部分からは当時のスレート本来の色が確認できる状態となっていました。
さらに確認したところ、貫板を固定していた釘がスレートに残ったままの状態で、棟板金と貫板が一体となって剥がれていました。通常、貫板が経年劣化で腐食し釘が効かなくなると板金が浮き上がることがありますが、今回は板金だけでなく貫板ごと引き抜かれている状況でした。
今回飛散したのは一部の棟板金ですが、周囲を確認すると他の箇所にも浮きが見られ、このままでは同様に飛ばされる恐れがある状態でした。
そのため、部分的な補修ではなく全体的な修繕が必要と判断されます。主な原因は台風による強風ですが、棟板金の表面にはまだら状の変色も見受けられました。これは雹が当たった際の痕と考えられ、今回の台風被害だけでなく、の雹による影響も受けていた可能性が高い状況です。
今回ご相談のきっかけとなった棟板金の飛散については、台風による強風被害であるため火災保険の風災補償が適用される案件となります。原状回復に必要な費用は保険会社の負担対象となるため、あわせて保険申請の手続きを進めていきます。
なお、現地調査の結果では屋根全体に劣化が見られたため、棟板金のみの補修ではなく葺き替え工事を提案し、実施することになりました。
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