2026.10.23
相模原市南区にお住まいのお客様から、「屋根の塗り替えを考えているけれど、屋根材の状態が気になる」とご相談をいただき、私たち街の屋根やさんで現地調査に伺いました。お住まいを見上げた第一印象は、全体として塗膜の色は残っているものの、細かな不具合がすでに表面化しており、見た目以上に慎重…

海老名市上郷在住のお客様から、「訪問業者に棟板金の不具合を指摘されて心配になった」とご相談をいただきました。
そこで現地へ伺い状態を細かく見たところ、棟板金に大きな浮きや外れは見られなかったものの、板金の塗装剥がれや釘のサビ・浮き、さらにスレート全体の劣化が進んでいる状況です。
お客様も破損部からの雨漏りを心配され、今回、棟板金だけでなく屋根全体のメンテナンスをご依頼いただきました。





屋根全体を見渡すと、スレート表面の塗膜が広く傷み、色あせが全体に進行している状態でした。
特に大棟まわりの板金は塗装の摩耗が目立ち、長年の風雨の影響を受けていることがうかがえます。
見た目の変化だけであれば軽く考えられがちですが、塗膜の劣化は屋根材を水分から守る力が弱くなっているサインです。
そのままにすると吸水しやすくなり、割れや反りなどの不具合につながるおそれがあります。
訪問業者が指摘したような明確な外れはありませんでしたが、今後の傷みを考えると、早めの手当てが大切な段階に入っていました。
北側のスレートには黄緑色の苔が点在し、表面に水分が残りやすい状態でした。
日当たりが限られる面では乾きにくく、塗膜が弱ってくると、こうした付着物が増えてしまいます。
苔そのものがすぐに雨漏りを起こすわけではありませんが、屋根材の乾燥を妨げ、劣化をじわじわ進める要因となります。
住まいを長持ちさせるには、こうしたサインを見逃さず、屋根全体の保護方法を考えることが重要です。
棟板金を留めている釘部分を近くで見ると、頭が少し持ち上がり、軸まわりにはサビも出ていました。
これは経年で固定力が落ちてきたときによく見られる症状で、放置すると風の影響を受けやすくなります。
現段階では大きなめくれや外れは起きていませんでしたが、釘の浮きは棟板金の固定力低下につながるサインです。
さらに釘穴まわりから雨水が入り込めば、下地の貫板まで傷む可能性もあります。
部分交換だけで済ませる方法もありますが、屋根材側の傷みも同時に進んでいたため、全体を一体的に守る工事のほうが安心できる状態でした。
棟板金のすぐ下にあるスレートには、先端から大きく伸びたひび割れが見られ、一部は欠けも生じていました。
棟まわりは風の影響を受けやすく、部材の動きや下地の変化が加わることで負担が集中しやすい場所です。
こうした割れをそのままにすると、強風や地震で破片が落下する危険があり、雨水の浸入口にもなりかねません。
補修材で一時的に手当てする方法もありますが、周辺にも劣化が広がっていたため、長い目で見れば屋根全体を新しい屋根材で覆う「屋根カバー工法」が適していると判断しました。
工事は、既存の棟板金や貫板、雪止め金具など、カバー工法の前に取り外す必要がある部材を撤去するところから始めました。
古い棟内部には経年の汚れや細かな傷みが残っているため、ただ外すだけでなく、下地の状態を見ながら作業を進めることが大切です。
不要な突起物を残したまま新しい屋根材を重ねると、仕上がりの精度や防水性に影響が出るため、下準備の丁寧さが完成後の品質を左右します。
この工程で屋根面をフラットに整えることで、このあとの防水紙と屋根材をしっかり納められる状態をつくっていきました。
下地調整のあとは、田島ルーフィングの改質アスファルトルーフィング「タディスセルフ」を屋根全体に敷設しました。
カバー工法では既存屋根の上に新しい屋根材を重ねます。
そして、防水紙は雨水の侵入を防ぐ重要な役割を担っています。
重なり幅や貼り進める向きに気を配り、万が一表面材の下へ水が回っても内部へ入り込みにくいよう丁寧に施工しました。
防水紙の施工後は、アイジー工業のスーパーガルテクトを一枚ずつ葺いていきました。
スーパーガルテクトは金属屋根の中でも断熱材一体型で、軽量性と耐久性のバランスに優れた屋根材です。
既存スレートを撤去しないカバー工法との相性もよく、建物への負担を抑えながら美しく仕上げられます。
傷みが進んだスレートを新しい屋根材で覆うことで、風雨に備えた安心感のある屋根へ生まれ変わっていきました。
屋根材本体の施工後は、棟板金を受けるための貫板を取り付けました。
使用したのは木材ではなく、腐食しにくい樹脂製の貫板です。
従来の木製貫板は水分の影響を受けると傷みやすい一面がありますが、樹脂製であればそうした弱点を補いやすく、長期的な耐久性の面で有効です。
さらに、固定にはビスを使用してしっかり留め付けました。
釘よりも抜けにくいビス固定にすることで、風の影響を受けやすい棟まわりの安定性を高めることができます。
最後に棟板金を取り付け、継ぎ目部分には雨水が入り込まないよう、コーキングによる防水処理を施して仕上げました。
棟は屋根の頂部にあたり、複数の面が交わるため、納まりの精度がとても重要です。
工事では、一つひとつの部材の納まりを確認しながら施工し、見た目の美しさと機能性の両立を大切にしています。
棟板金を施工して工事が完了し、劣化したスレート屋根は、雨漏りリスクを抑えた高耐久な金属屋根へと整いました。
海老名市上郷で行ったこの工事では、訪問業者から指摘された棟板金だけに目を向けるのではなく、屋根全体の状態を丁寧に見極めることの大切さを改めて感じました。
実際には棟板金の重大な浮きや外れはなかったものの、スレートの色あせや苔、釘のサビ浮き、ひび割れや欠けなど、放置できない傷みが複数見つかっています。
そうした状況を踏まえ、部分的な補修ではなく、屋根全体をしっかり守れるカバー工法をご提案したことで、より安心できる仕上がりにつながりました。
街の屋根やさんでは、屋根の状態をわかりやすくご説明し、お住まいに合った工事内容を一緒に考えることを大切にしています。
無料調査も承っておりますので、訪問業者の指摘が気になったときや、屋根の傷みが心配なときは、どうぞお気軽にご相談ください。
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