2026.06.08
はじめに スレート屋根は、多くの住宅で採用されている薄型の屋根材です。軽量で見た目もスタイリッシュな一方、定期的なメンテナンスを怠ると劣化が進み、雨漏りや屋根材のひび割れといった深刻なトラブルにつながることがあります。その中でも特に重要なメンテナンスのひとつが「塗装」です。本記事…

お客様より、築15年を迎えたことを機に、屋根の改修についてご相談をいただきました。
現地調査では、経年による細かな傷みが確認されたため、通常の塗装ではなく断熱性能を重視した施工をご提案しております。
また、今回採用した塗料「ダンネスト」は、南極地域でも使用実績のある高性能な断熱塗料で、快適性向上にも期待できる材料です。





屋根材はケイミュー製コロニアルクアッドで、新築でも採用される現行スレートです。
点検を実施したところ、状態は築年数相応の劣化が見られました。
スレート屋根は約10年ごとの塗装が一般的ですが、これは美観維持が目的で、苔や黒ずみは寿命(約25〜30年)に直接影響するものではありません。
ただし塗装により保護性は高まり、屋根を長持ちさせる効果も期待できるため、適切な時期での判断が重要です。
別箇所のスレート屋根材を点検したところ、各所に軽微なひび割れが確認されました。
スレートは上下に重ねて施工されているため、表面が一部損傷しても下段の屋根材が雨水を受け止める構造です。
さらにその下には防水紙があり、この程度のひび割れが直ちに雨漏りへ直結する可能性は低いと考えられます。
まずは、状態を正しく見極め、必要以上に不安をあおらず適切に対応することが大切です。
今回「屋根を寿命約30年まで美観と機能を保ち維持したい」というご要望から、屋根塗装工事を行うことになりました。
そこで、工事では一般的な塗装に加え機能性向上を目的とし、断熱塗料を採用しています。
まずスレート屋根を高圧洗浄で汚れや苔・藻を除去し、塗料の密着性を高める下地を整えていきました。
続いて下塗り作業を行っていきました。
スレートのように塗料の吸い込みが大きい下地には、吸い込みを抑えて仕上がりを安定させるため下塗りが重要です。
そこで今回は専用の「ダンネストシーラー」を使用しました。
透明タイプの材料ですが、塗布直後はやや白く見えるのが特徴です。
続いてタスペーサーと呼ばれる樹脂製の部材をスレートの隙間に挿入し、縁切り作業を行いました。
スレート屋根は内部に雨水や結露が出入りする構造になっているため、隙間の確保が重要です。
塗装によって隙間が塞がれてしまうと排水が妨げられ、内部に水が滞留する恐れがあります。
その結果、雨漏りの原因となる場合もあるため、適切な縁切りは欠かせない工程です。
いよいよ断熱塗料ダンネストの塗装工程に入ります。
屋根塗装は一見シンプルに見えますが、実際には多くの下準備を経て仕上げていく作業です。
今回採用した塗料材「ダンネスト」は、SG化学の実験でも断熱性能が確認されており、未塗装時58℃だったコンテナ内部温度が、塗装後は28℃まで低下したと報告されています。
塗装のみで大きな温度差が生まれる点がメリットになります。
ダンネストは2回塗り仕様のため、1回目の塗装が乾燥した後に2回目を重ねて仕上げていきました。
重ね塗りを行うことで、メーカーが想定する断熱性能を十分に発揮できるようになります。
また今回の色は、セピアブラウンを選定しておりますが、実際の発色はややピンク寄りの淡い色味です。
これはピュアアクリル系塗料の特性によるもので、全体的にパステル調の仕上がりとなります。
濃色を希望される場合は、専用の上塗り材「カラートップ」の使用も可能です。
高性能断熱塗料ダンネストを使用した屋根断熱塗装工事が無事完了しました。
施工は2〜3月に実施したため、現時点では夏場の効果検証には至っていませんが、今後の状況についてはY様へ確認のうえ定期点検する予定です。
屋根の状態にお悩みの方は、ぜひお気軽にお問い合わせください。
当社では、無料「点検・見積もり」を承っております。
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