2026.05.28
はじめに 屋上やベランダの防水工事を検討していると、「シート防水」という言葉を目にする機会が多いのではないでしょうか。シート防水は、防水性の高いシートを建物の表面に施工する工法で、多くの建物で採用されています。防水性能を維持するためには、特徴や劣化症状を理解しておくことが大切です…

相模原市中央区横山にて集会所(組合のご担当者様)から「一階天井の雨染みが以前からあり、日に日に拡大している」とのご相談をいただいたことが工事のきっかけです。
現地調査を行ったところ、雨染みの直上に位置するルーフバルコニーには、防水層の経年劣化により大きな亀裂が見られ、横殴りの強雨時に、ここから漏水していた可能性が高い状況でした。
また、平場には複数のひび割れがあり、サッシ周りのシーリングも硬化・ひび割れが確認されています。
そこで今回、予算を考慮したうえで、まずはルーフバルコニー防水をご提案し、採用いただきました。
既存防水の膨れが軽微なため1液ウレタン密着工法で施工しています。





現地調査時、一階天井には多数の雨染みが確認されました。
一部では天井材が剥離しかけるほど湿気を含んでおり、以前からの漏水が大雨時に悪化し黒ずみとなっています。
幸い漏電はありませんでしたが、屋根裏には配線が通っており、経年劣化で被覆が傷んでいる場合は、漏水を伝って電気配線へ影響を及ぼし、ショートや火災につながる恐れがあります。
早めの修繕が必要で、放置すると停電が周囲に及ぶ可能性もあります。
こちらは二階の広いルーフバルコニーです。
問題の雨漏り箇所は、掃き出し窓の直下で、矢印部分の外壁と床の取り合いです。
調査すると、一階天井の雨染み位置とも一致しており、雨漏りの原因箇所として有力と判断しました。
築約40年で屋根は数年前に葺き替え済みのため、他部位も点検しましたが庇やサイディングからの漏水は見られず、現状ではこの取り合い部が最も疑わしい状況です。
こちらはルーフバルコニーの立上り入隅部分で、大きな横方向の亀裂が確認されました。
漏水は強風を伴う大雨時に限られているため、この破断部から雨水が侵入している可能性が高い状況です。
平場にも複数の亀裂があり、防水層内部へ雨水が浸透しやすい状態でした。
担当者様と相談し、数年内に建て替え予定もあるため、予算面を考慮しルーフバルコニー防水補修を優先する方針となりました。
下地処理(高圧洗浄、ケレン)完了後、プライマー(KFケミカル株式会社のKFシールテクトUB-1)を塗布しました。
この材料は硬化促進剤配合の1液ウレタンで、速乾性に優れ、トップコートまでの工程短縮が可能です。
ケレンと補修で整えたルーフバルコニーの平場と立上り全体にムラなく塗り込んでいきます。
プライマー塗布後、新たに改修用ドレンを設置していきました。
今回は、既存排水ドレンへ差し込む改修用ドレンを使用しており、取り付け前にオートンクイックで隙間を防ぐシーリング処理を行っています。
この後、既存ドレンへ挿入していき、設置工事は完了となります。
下地処理とプライマー塗布を終えた後、硬化促進剤を配合したウレタン防水材「KFシールテクトベース材」をローラーで均一に塗布していきました。
この工程では、厚みがしっかり確保できるよう、丁寧に塗り重ねながら仕上げています。
ウレタン防水は、製品によって二回塗りが基本の場合もありますが、今回採用したKFケミカルのKFシールテクト工法は一回塗りでも十分な膜厚を確保できる仕様です。
職人が慎重に施工し、防水層を形成しました。
翌日、十分に乾燥していることを確認したうえで仕上げとしてトップコートを塗布しました。
これは新しく形成した防水層を紫外線や風雨から保護し、ひび割れや劣化を防ぐ役割があります。
硬化が不十分な状態で施工すると膨れや剥離の原因となるため、乾燥状況の確認は重要です。
トップコート乾燥後、改修ドレンにはゴミや落ち葉の侵入を防ぐため、ステンレス製ストレーナーを設置し工事完了となります。
相模原市中央区横山の集会所にて、ルーフバルコニー防水工事が無事完了しました。
施工後に散水試験も実施し、漏水がないことを確認しております。
今回は、長期間放置されていた雨漏りが顕在化したため、ウレタン防水密着工法で対応しました。
工事後、防水層はしっかり機能しており、仕上がりも良好で、ご満足の声を頂き、私達もお役に立てたことを嬉しく思います。
この度はご依頼ありがとうございました。
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