2026.06.05
はじめに かつて日本の住宅で広く使われてきたトタン屋根は、軽量で施工しやすい一方、経年劣化によって様々なトラブルが起きやすい素材です。「最近、雨音が気になる」「屋根の色がくすんできた」と感じたら、それは修理のサインかもしれません。本記事では、劣化の症状から修理方法の種類、業者に依…

法人のお客様より「社屋の一部がトラックとの接触によって破損したため修繕したい」とご相談いただいたことが、工事のきっかけです。
現地調査を行ったところ、損傷箇所は外壁ではなく玄関上の庇の出隅部分で、接触の衝撃により板金がへこみ、塗膜も剥がれている状態でした。
そこで今回、建物の築年数が浅いことから、全面改修ではなく部分補修をご希望されていたため、へこんだ箇所にガルバリウム鋼板を重ね、調色した塗料で仕上げる工法をご提案しました。
状態に応じて塗装以外の補修方法も取り入れながら対応しています。





配送車両が社屋の外壁に接触した可能性があるとのことでしたが、現地調査を行ったところ、実際に損傷していたのは外壁ではなく、玄関上に設置された庇の出隅部分でした。
板金部分に数センチ程度のへこみが見られましたが、全面交換が必要なほどの大きな損傷ではありません。
また、建物全体の劣化も少ない状態だったため、お客様からはコストを抑えられる部分補修での対応をご希望いただきました。
今回、お客様は会社の印象にも関わる玄関まわりの損傷を気にされており、できるだけ早い修繕をご希望されていました。
当日は雨天でしたが、損傷状況の確認には支障なく調査を実施しています。
近くで確認したところ、トラックが後退した際の接触によって庇の出隅部分がへこみ、同時に表面の塗膜が剥がれている状態でした。
塗膜の傷や剥がれは補修塗装で目立ちにくくできますが、へこみ自体を解消することは難しく、元の状態まで復旧することはできません。
お客様からは、できる限り既存の状態に近づけたいとのご要望をいただいていたため、「ガルバリウム鋼板による部分補修」と「塗装工事」をご提案しました。
損傷した箇所を撤去して新しい板金を設置し、周囲の色味に合わせて塗料を調色することで、違和感を抑えた仕上がりを目指す工事内容にてご依頼をいただきました。
施工では、まず庇の目地部分に充填されていたシーリングを必要な範囲で撤去し、現場で加工したガルバリウム鋼板を、損傷した箇所に合わせて設置しました。
今回の補修は板金を一部差し込む構造のため、そのままでは十分な固定が難しい状態です。
そこで、接合部にシーリング材を施工したうえで、ゴム製パッキンを介してステンレス製ビスで固定し、板金が動かないようしっかりと取り付けました。
また、ビス周辺からの雨水の浸入を防ぐため、仕上げとして表面にもシーリング材を充填し、防水層を確保しています。
板金の設置後は、目地部分のシーリング処理を行います。
まずは周囲を汚さないようマスキングテープで養生し、シーリング材をきれいに充填できる状態を整えました。
続いて専用プライマーを塗布し、シーリング材との密着性を高めます。
こうした下準備を丁寧に行うことで、剥がれや隙間の発生を防ぎ、耐久性の高い仕上がりにつなげていきます。
プライマー塗布後は、既存の庇の色味になじみやすいグレーのシーリング材を充填しました。
後工程で塗装を行いますが、補修箇所ができるだけ目立たないよう、色にも配慮しています。
十分な量のシーリング材を充填した後は、専用のヘラを使って表面を丁寧にならしました。
この作業工程によって見た目が整うだけでなく、塗装後の仕上がりも自然になり、補修跡を目立ちにくくすることができます。
シーリング処理が完了した後は、板金部分へ錆止め塗料を塗布しました。
今回は、細かな塗り分けが不要だったため、周囲への塗料の飛散や落下に備えて足元を養生してから作業を進めています。
下塗りには、金属部の保護性能に優れたエポキシ樹脂系のファインシーラー(錆止め塗料)を使用しました。
塗膜が金属表面をしっかり覆うことで水分や空気の侵入を抑え、錆の発生を防ぎます。
上塗り塗料との密着性を高める役割もあり、耐久性の高い仕上がりにつながる重要な工程です。
仕上げ塗装には、ファインウレタンU100(15-20B)を採用しました。
ウレタン塗料は耐久性が低いと言われる一方で、柔軟性に優れているため下地の動きに追従しやすく、塗膜の剥がれを抑える特長があります。
塗料にはさまざまな種類があり、建物の状態や補修内容によって適した製品は異なります。
そのため、現場の状況やお客様のご要望を踏まえながら選定を行いました。
規定の乾燥時間を確保した後、仕上げとなる上塗り工程へ進みます。
玄関上の庇における板金補修および塗装工事が完了しました。
当初は部分的な補修塗装も可能でしたが、お客様のご要望を承り、仕上がりの統一感を重視して庇全体を同一色で塗装しています。
補修箇所と既存部分の違和感も少なく、自然な仕上がりとなりました。
上裏部分も含めて全体が美しく見え、一体感のある外観へと改善されています。
施工後にはご担当者様にも仕上がりをご確認いただき、ご満足のお声をいただきました。
この度は工事をご依頼いただき、誠にありがとうございました。
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