2026.04.22
現地調査 台風の影響で瓦棟が崩れてしまったという住宅にお伺いしました。屋根に上がって瓦の状態を確認すると、棟部分の冠瓦が数カ所で外れており、内部の芯木や漆喰、葺き土が露出している状態でした。冠瓦はビス留め仕様でしたが、下地の芯木が雨水の影響で劣化し、ひび割れが進行しています。この…

相模原市南区磯部にて、瓦屋根の棟瓦がズレ始めていたため、棟の積み直し(棟瓦取り直し工事)によって安定した状態へ復旧しました。
お客様より「棟のあたりから白い欠片が落ちている」とのご相談をいただいたことが工事のきっかけです。
点検を進めると、一般的な漆喰の剥がれとは様子が異なり、棟瓦との接合部分に漆喰ではなくモルタルが詰められている納まりでした。
街の屋根やさんでは、屋根を中心に外装全体のリフォーム・修理まで見据え、原因を見極めたうえで最適な工法をご提案しています。
棟は風雨の影響を受けやすい重要な部分であるため、わずかなズレであっても放置せず、早めの点検やメンテナンスを行うことが大切です。





屋根面の瓦は大きな浮きやズレが見当たらず、全体としては比較的良好な状態でした。
一方で、屋根の面と面が交わる棟のラインには、のし瓦の上に冠瓦が載る構成となっており、棟周辺を重点的に点検しました。
棟は屋根の頂部に位置し、常に雨風にさらされるため、わずかな異常でも劣化が進行しやすい箇所です。
棟瓦と屋根面の瓦の隙間に詰められている材料が、一般的な漆喰ではなくモルタルであることが確認できました。
白い欠片の正体は、この充填部が欠けて落ちたものと考えられ、表面には割れや欠損が見られる状態です。
モルタルは硬化後の強度が高い反面、経年で割れると部分補修がしづらく、無理に剥がすと周囲を傷めやすい点が注意点です。
そこで今回は、棟瓦をいったん外し、充填材と下地を整理してから積み直す方針としました。
工事では、丸瓦、のし瓦の順に棟を解体し、既存のモルタルや下地材を丁寧に取り除いていきました。
作業動線を確保しつつ、屋根面の瓦を傷つけないよう道具の取り扱いにも気を配ります。
撤去段階で下地を平滑に整えることが、この後の積み直しの仕上がりに大きく影響する重要なポイントです。
撤去後は、南蛮漆喰であるシルガード(黒色)を用いて棟の下地を新たに施工しました。
シルガードは耐久性と撥水性に優れた棟用材料で、瓦屋根の改修工事でも広く使用されています。
従来の土台にモルタルを用いる工法と比べ、下地を一体的に形成できる点が特長です。
棟の基礎部分をしっかりと造り直したことで、今後の劣化リスクの軽減にもつながる仕上がりとなりました。
下地が整ったら、のし瓦を段ごとに積み直していきます。
のし瓦は一見すると平らに見えますが、わずかに湾曲しており、外側の出幅や側面の角度によって雨仕舞にも影響が生じます。
広げすぎると雨水が入り込みやすく、内側へ向きすぎると排水性に影響するため、職人が手作業でバランスを調整しながら積み上げました。
段を重ねるほど直線的な仕上がりも求められる作業であり、丁寧な施工が品質や耐久性にも影響する重要な工程です。
のし瓦を積み終えたら、最後に冠瓦を据え付けて棟を仕上げます。
下地の段階で通しておいた銅線を左右から取り回し、冠瓦の上で結んで固定しました。
瓦の重なりがそろい、棟のラインがきれいに通ることで、屋根全体もすっきりとした印象に仕上がります。
ズレが生じていた部分の納まりも改善され、下地から造り直したことで、今後の維持管理においても安心感につながる状態となりました。
相模原市南区磯部のお住まいでは、棟付近に落ちていた欠片をきっかけに点検を行ったところ、モルタル充填部の劣化や棟瓦のズレが見られました。
今回は棟瓦取り直し工事として既存材を撤去し、シルガードで下地を新たに施工したうえで棟を積み直しています。
これにより、棟の安定性の向上を図りました。屋根面の瓦自体に大きな問題がなくても、棟のような重要な部分では劣化が先行することがあります。
早めに対応することで、工事範囲の拡大を防げる場合もありますので、棟のズレや瓦片の落下など「おかしいな」と感じる症状がありましたら、街の屋根やさんまでお気軽にご相談ください。
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