2026.08.19
屋根の不具合が気になっても、「高い場所は危ないし、どこまで傷んでいるのか分からない…」と不安になられている方も多いと思います。そうした中、現在増えてきているのがドローンを使った屋根調査です。屋根に直接上がらずに状態を確認できるため、住まいにも作業者にもやさしい点検方…

厚木市泉町在住のお客様より、「屋根と外壁の塗装工事を考えているので、あわせて棟板金にも異常がないか見てほしい」とのご相談をいただいたことが、工事のきっかけです。
そこで弊社が屋根の点検を行ったところ、棟板金を固定している釘に浮きが複数箇所で見られる状態でした。
お客様は「できるだけ費用を抑えて安全性を高めたい」とのご意向でしたので、既存の部材を活かしながら行える棟板金の補強工事をご提案し、ご依頼いただいております。





棟板金を留めている釘が浮いてきていました。
釘頭が板金から離れてしまっており、しっかり固定されていないことが分かります。
棟板金は屋根の頂部にあるため、日常では見えにくい部分ですが、風の影響を受けやすく、こうした小さな浮きでも油断はできません。
釘が浮くと固定力が低下するだけでなく、釘穴の隙間から雨水が入りやすくなるため、内部の貫板を傷める原因にもなります。
別の箇所でも、釘が大きく持ち上がっていました。
釘が抜けかけているのとほぼ同じで、棟板金を押さえる力がかなり弱くなっています。
棟板金の内部には貫板という下地材があり、そこに釘を打って固定していますが、雨水の浸入が続くと貫板が腐食します。
強風時には板金がバタつき、最悪の場合は外れてしまうこともあるため、早めの対処がとても大切です。
今回は全面交換ではなく、現状を踏まえて費用負担を抑えられる補強工事で対応していきます。
まずは、浮いてしまっている既存の釘をひとつずつ確認しながら、打ち込み直していきました。
単に強く叩けばよいというものではなく、棟板金を傷めないように角度や力加減を見ながら作業することが大切です。
浮いていた釘を元の位置まで戻すことで、開いていた隙間を小さくし、雨水が内部へ入り込む経路を減らすことができます。
また、この工程を先に行うことで、後から追加するビス補強の効果もしっかり発揮されます。
既存釘の打ち込みが完了した状態です。
釘頭が板金面に近づき、施工前に比べて浮きが抑えられていることが確認できました。
ただし、釘は経年で再び浮いてくることがあるため、打ち込みだけで終わらせるのではなく、さらにビスで補強していくことが重要です。
とくに棟板金のような風を受けやすい部位では、釘のみの固定よりもビスを併用した補強のほうが安定性を確保しやすくなります。
お客様のご予算にも配慮しつつ、必要な強度を持たせられるよう、次の工程で新しい固定材を追加していきます。
こちらが今回の補強で使用する板金野地ビスです。
棟板金の固定には、板金と下地の両方にしっかり効かせられる材料を選ぶことが重要になってきます。
ビスは釘に比べて抜けにくく、回転しながら食い込むため固定力を確保しやすいのが特長です。
補強工事では、このように用途に合った部材を使うことで、同じ作業内容でも仕上がりの耐久性や安心感が高まります。
既存の釘穴のすぐ横に新しいビスを打つことで、今ある棟板金を活かしながら、効率よく固定力を高められるのが今回の工事のポイントです。
続いて、既存の釘穴から少し位置をずらした場所に、新しい板金野地ビスを打ち込んでいきました。
同じ穴を再利用すると固定力が十分に得られないことがあるため、少し横へずらして下地の効く位置を狙うことがポイントです。
作業中は棟板金をしっかり押さえながら施工し、板金が浮かないように調整しつつビスを締め込んでいきました。
こうすることで、風によるバタつきを抑え、棟板金の固定力を高めることができます。
費用を抑えながらも、必要な性能をしっかり確保するための実用的な補強方法です。
施工後の状態を確認していきます。
既存の釘を打ち込み直したうえで、その横に新しいビスを追加したことで、棟板金がしっかり押さえられました。
既存部材を活かした工事ではありますが、ただ応急的に留め直すのではなく、今後の風雨にも配慮した補強となっています。
今回のような補強工事は、棟板金そのものや下地の劣化がまだ深刻でない段階だからこそ選びやすい方法です。
釘浮きのうちに対処できれば、棟板金の交換や雨漏り被害を防ぎやすくなります。
今回、複数箇所で釘の浮きが見られ、このまま放置すると雨水の浸入による貫板の腐食や、強風時の棟板金の飛散につながるおそれがある状態でした。
そのため、既存釘の打ち込みと板金野地ビスによる補強を組み合わせ、できるだけ費用を抑えながら安全性を高める工事をご提案しています。
屋根は普段見えないからこそ、異常に気づいたときにはすでに傷みが進んでいることも少なくありません。
そのため、塗装や外装メンテナンスをご検討の際には、あわせて屋根全体を確認しておくのがおすすめです。
弊社では無料調査も承っておりますので、棟板金の浮きやぐらつき、屋根の傷みが気になる方は、ぜひお気軽にご相談ください。
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