2026.08.04
屋根のリフォームや葺き替えをご検討中のお客様から、よくいただくのが「ルーフィングって何ですか?」というご質問です。防水紙は屋根材の下に隠れて見えませんが、実は雨漏りを防ぐうえでとても大切な役割を担っています!中でも、改質アスファルトルーフィングは近年の屋根工事において多く使用され…

海老名市勝瀬在住のお客様から、「以前は台風や強い雨のときだけだった雨漏りが、最近は弱い雨でも起きるようになった」とご相談をいただきました。
お話を伺うと、室内では天井の雨染みが広がり、暮らしの中で不安が大きくなっていたそうです。
そこで、築32年を迎えた瓦屋根と室内の状態をしっかり調べ、原因を見極めたうえで最適な修理方法をご提案しました。





室内の天井には、輪じみのように広がった変色が見られました。
これは一度だけ水が入った跡ではなく、繰り返し雨水がまわっていた可能性が高い症状です。
しかも染みが一点ではなく複数箇所に及んでいたため、屋根の表面だけの軽微な不具合ではなく、下地側まで傷みが進んでいることが考えられました。
雨漏りは放置すると天井材の劣化だけでなく、野地板や内部木材の腐食にもつながります。
お客様が感じておられた「前より漏れやすくなった」という変化は、屋根の防水性能が落ちてきたサインです。
屋根全体を見渡すと、瓦そのものは比較的整って並んでおり、一見しただけでは大きなズレや落下は目立ちませんでした。
ですが、瓦屋根は表面がきれいに見えても安心とは限りません。
雨を最終的に止める要となるのは瓦の下にある防水紙であり、築年数が経つとそこが先に弱ってくることが多いです。
瓦に大きな破損がなくても雨漏りは起こります。
そのため、見た目だけで判断せず、棟まわりや下地の状態まで調べることが重要です。
瓦をめくって内部を見たところ、最も大きな問題は防水紙の傷みでした。
下葺き材には、穴や破れ、裂けが多数生じており、雨水の侵入を受け止める役割を十分に果たせない状態です。
防水紙は屋根の二次防水を担う非常に大切な部材で、ここが傷むと瓦の隙間から入った水を止めきれません。
この状態では部分補修では追いつかず、傷んだ防水紙を根本から入れ替える工事が必要でした。
棟部分も詳しく見ると、土台となる漆喰が痩せたり剥がれたりしており、長年の風雨の影響が現れていました。
棟瓦は屋根の頂部にあるため雨風を受けやすく、土台が弱ると瓦の固定力も落ちてしまいます。
さらに隙間が生まれると、そこから雨水や風が入り込みます。
棟の劣化は雨漏りと瓦の不安定化の両方につながる要注意箇所です。
防水紙の交換だけでなく、棟瓦も取り直して全体の納まりを整えることが、再発防止には欠かせないと判断しました。
葺き直し工事では、まず既存の瓦を一枚ずつ外し、再利用できるよう種類ごとに分けて保管しました。
そのうえで古くなった葺き土や傷んだ部材を撤去し、屋根面を素の状態に戻しています。
下地をしっかり露出させることで、表面からは見えなかった傷みの範囲まで把握でき、必要な補修を確実に進められます。
瓦をただ差し替えるのではなく、屋根の中身から整える作業が葺き直しの大きな特徴です。
既存瓦を活かせるため、意匠を保ちながら防水性能を高められる点も、この工法のメリットです。
下地を整えたあとは、新しい防水紙としてカッパ23を施工しました。
改質アスファルトを用いた製品で、耐久性が高く、裂けや引き裂きにも強いのが特長です。
既存の防水紙で問題となっていた傷みを解消するため、重ね幅や納まりにも気を配りながら敷設しました。
さらにその上に新しい桟木を設置し、瓦をしっかり受けられるようにしています。
防水紙の更新こそ雨漏り再発防止の要であり、見えなくなる部分だからこそ施工精度が大切です。
表面だけではなく、内部から安心できる屋根へ整えていきました。
防水紙と桟木の施工後は、保管しておいた既存の瓦を順番に葺き戻していきます。
瓦自体に大きな割れや著しい不具合がなかったため、再利用によって屋根材を無駄にせず、費用面も抑えました。
もちろん、ただ戻すだけではなく、並びやかみ合わせを見ながら細かく調整しています。
長年親しまれてきた瓦屋根の風合いを残しつつ、中身は新しい防水構成へ刷新できるのが葺き直しの魅力です。
外観の印象を大きく変えずに、機能性だけをしっかり立て直せる工事となりました。
工事では、従来の土に代えて軽量なんばんを使用しました。
軽量なんばんは吸水性が低く、乾燥後の安定性にも優れているため、棟部の施工材料として適しています。
屋根の頂部に沿って土台を整え、熨斗瓦や冠瓦をしっかり納められるよう形をつくっていきました。
古い漆喰や土台材のままでは再び緩みやすくなるため、ここを一新することが重要です。
棟瓦の取り直しで雨仕舞いと耐久性の両面を強化し、風雨に負けにくい屋根へ仕上げていきます。
最後に熨斗瓦と冠瓦を整えて棟を仕上げ、屋根全体の納まりを最終調整しました。
棟はラインが乱れていると見た目だけでなく排水性や安定性にも影響するため、まっすぐ美しく仕上げることが大切です。
再施工後は棟まわりの一体感が戻り、屋根全体が引き締まった印象になりました。
防水紙の更新、桟木の交換、瓦の葺き戻し、棟の積み直しまで一連で行ったことで、雨漏りの原因に対して多面的な対処ができています。
海老名市勝瀬のお客様邸では、天井の雨染み拡大をきっかけに調査を進めた結果、防水紙の深刻な劣化と棟まわりの傷みが雨漏りの大きな原因になっていました。
そこで、既存瓦を活かした葺き直しによって防水紙をカッパ23へ入れ替え、桟木も新しくし、さらに棟瓦取り直し工事で軽量なんばん・熨斗瓦・冠瓦を用いた安定した棟へ整えています。
瓦を交換せずに済む屋根では、こうした方法が機能面とコストのバランスに優れています。
私たち街の屋根やさんは、表面だけでなく屋根の内部状態まで踏まえたご提案を大切にしています。
雨漏りは早めの対応が住まいを長持ちさせる近道です。
無料調査も行っておりますので、天井の染みや棟の傷みが気になった際は、どうぞお気軽にお問い合わせください。
街の屋根やさんご紹介
街の屋根やさん相模原店の実績・ブログ
会社情報
屋根工事メニュー・料金について
屋根工事・屋根リフォームに関する知識
Copyright © 2016-2026 街の屋根やさん All Rights Reserved.