2026.05.19
はじめに 屋根リフォームや雨漏り修理を検討していると、「アスファルトルーフィング」という言葉を耳にすることがあります。普段は屋根材の下に隠れているため目にする機会は少ないですが、住まいの防水性を支える非常に重要な部材です。本記事では、アスファルトルーフィングの役割や雨漏りとの関係…

企業様より、キュービクル外観の汚れに関する点検のご依頼をいただいたことが、工事のきっかけです。
さっそく点検すると、築10年未満で大きな錆は見受けられませんでしたが、チョーキングおよび天端・扉下部に錆が確認されました。
そこで、「美観の回復および雨水・埃・害虫の侵入防止」を目的として、保護塗装を実施していきます。
今回の塗装では、錆止めにザウルスEXII、仕上げ塗料にファインSiを選定しました。





現地調査(点検)を行った結果、全体にわたり塗装の退色や色あせが見受けられました。
キュービクルは鋼板製の鉄構造物であり、通常は外部環境から保護する塗膜が施されています。
その塗膜は経年劣化により性能が低下すると、外観の変化も顕著に現れやすくなります。
キュービクルの表面を触れると、手袋に白い粉が付着し、チョーキングが発生している状態でした。
これは塗膜が劣化し、顔料が表面に現れて保護機能が低下しているサインです。
鋼板製の外箱が保護機能を失うと雨水で腐食し錆が進行し、内部へ埃が侵入する恐れがあります。
大規模施設では停電リスクにつながるため、早めの補修が重要です。
目立った錆はありませんが、詳細調査の結果、外箱下端に小さな錆が複数確認されました。
特に雨水が跳ね返る箇所や、水が伝って切れる縁部分に集中しています。
しゃがみ込まないと点検しづらい位置のため、劣化の進行状況を把握できる専門業者による調査でなければ見逃される可能性があります。
鉄部を塗装する際は、まず既存の汚れや錆をしっかり除去し、塗料の密着性を高めるための「ケレン作業」から開始しました。
この工程の精度によって、仕上げ後の耐久性が大きく左右されます。
良い塗料を使用しても、下地処理が不十分であれば早期劣化につながるため、ケレン作業は重要な工程です。
ケレン作業の完了後は、下塗りとして錆止め塗料を塗布しました。
今回、下塗りに関西ペイントのザウルスEXIIを使用し、仕上げ塗装には日本ペイントのファインSiを採用しています。
いずれも鉄部塗装で実績のある塗料であり、耐候性・耐久性に優れています。
キュービクルのように漏水が事故につながる可能性のある設備には特に適しています。
ローラーで錆止めを丁寧に塗布し、天端や側面も含めて均一に仕上げていきました。
十分に乾燥時間を確保した後、仕上げ工程として「ファインSi」を塗装していきました。
鉄部塗装で一般的に用いられるグレーやアイボリー系に近い色調のND-102で仕上げていきます。
今回、仕上げ塗装は2回塗りとし、まず中塗りから施工しました。
次に、上塗りを施工しました。
今回、使用したファインSiは主剤と硬化剤を混ぜて使う2液型塗料で、1液型に比べて耐久性が高いのが特徴です。
外部使用ではこうした2液型が選ばれることも多くありますが、現場での調合が必要なため施工には注意が求められます。
一方で1液型も性能は向上しており、用途によっては十分対応可能です。
ただし、キュービクルのような重要設備では、長期的な防食性能を重視し、2液型塗料の採用が一般的です。
最後に、地面に近い下端の折返し部分の塗装も実施しました。
キュービクルは側面の鋼板だけでなく、地面に近い下端の折返し部分など、目視しづらい箇所においても適切な塗装による保護が必要です。
外観上見える範囲のみの仕上げでは不十分であり、見えない箇所も含めた施工・点検が重要です。
キュービクル塗装工事は無事に完了しました。
キュービクルは建物の裏手や屋上など、普段目に入りにくい場所に設置されることが多く、劣化に気づきにくい設備です。
戸建住宅と同様に、定期的な塗装による維持管理を行わない場合、大規模な補修が必要になることもあります。
特に高圧受電設備では、雨水や埃の影響が事故につながる恐れがあるため注意が必要です。
劣化状況は目視や触診によるチョーキングの有無で確認できますが、安全面を考慮し専門業者による点検が推奨されています。
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