2026.04.22
現地調査 台風の影響で瓦棟が崩れてしまったという住宅にお伺いしました。屋根に上がって瓦の状態を確認すると、棟部分の冠瓦が数カ所で外れており、内部の芯木や漆喰、葺き土が露出している状態でした。冠瓦はビス留め仕様でしたが、下地の芯木が雨水の影響で劣化し、ひび割れが進行しています。この…

神奈川県足柄上郡大井町にお住まいのお客様より、「大雨の夜に屋根から大きな音がした」とご相談をいただきました。
翌朝確認したところ、屋根の頂部にある棟瓦が崩れ、一部の瓦が落下している状態でした。
調査の結果、長年の雨水の浸入によって棟内部の葺き土が流出し、空洞化が進んでいたことが判明しました。
そこで既存の棟を一度解体し、耐久性・防水性に優れた南蛮漆喰を使用した棟取り直し工事を実施しました。
さらに隅棟の補修も行い、耐震性にも配慮した棟へ再構築しています。
工事完了後は美しい外観を取り戻すとともに、大雨や地震にも強い安心できる屋根へと生まれ変わりました。





神奈川県足柄上郡大井町金子にお住まいのお客様より、「昨夜の激しい雨の際に、屋根から今まで聞いたことのない大きな音がした」とご連絡をいただきました。
夜間だったため状況を確認できず、不安なまま朝を迎えられたそうです。
そして翌朝、屋根を見上げると棟部分の瓦が崩れ、一部の瓦がなくなっていることに気付かれました。
築21年を迎えたお住まいで、これまで屋根のメンテナンスは行われていなかったとのことです。
調査を進めると、今回の大雨だけが原因ではなく、以前から棟瓦にわずかなズレが生じていた可能性が高いことが分かりました。
その隙間から雨水が長期間にわたって浸入し、棟を支える葺き土が徐々に流出して内部が空洞化していたため、大雨による負荷を受けて一気に崩落したものと考えられます。
現場を確認すると、棟の一部が完全に崩れている状態でした。
表面の漆喰には大きな異常が見られませんでしたが、冠瓦の隙間から侵入した雨水によって内部の葺き土が泥状になり、流出していたことが確認できました。
工事はまず、崩れた棟瓦の撤去作業から開始しました。
冠瓦や熨斗瓦は再利用するため、破損させないよう慎重に取り外します。
取り外した瓦は洗浄し、安全な場所で保管しました。
瓦を撤去した後は、内部に残っている古い葺き土をすべて取り除きました。
長年雨水の影響を受けた葺き土は本来の強度を失っており、そのままでは再び不具合が発生する恐れがあります。
そのため、新しい土台へ入れ替える準備を進めました。
新しい棟の基礎には、優れた防水性能を持つ南蛮漆喰を使用しました。
点検時には屋根の角部分にある隅棟にも劣化が見つかりました。
瓦の切断面周辺を保護していた漆喰が剥がれていたため、この部分も南蛮漆喰を充填して補修しました。
雨水の侵入口となりやすい箇所をしっかり塞ぐことで、防水性の向上につなげています。
土台の施工完了後は、保管していた瓦を一枚ずつ丁寧に積み直しました。
今回は見た目だけでなく耐震性も重視し、熨斗瓦の段数を調整しています。
棟を必要以上に高くせず重心を低くすることで、地震発生時のズレや崩落を抑えやすい構造へと改善しました。
防災性にも配慮した棟へ生まれ変わり、今後も安心してお住まいいただける状態となりました。
約2日間の工事を経て、棟取り直し工事は無事に完了しました。
新しい棟は見た目の美しさを取り戻しただけでなく、防水性・耐久性・耐震性を高めた安心できる仕様となっています。
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