2026.07.22
屋上やベランダの防水でよく採用されるシート防水は、軽量で施工性に優れ、比較的安定した品質を保ちやすい工法です。ただし、どんな防水層でも年数の経過とともに劣化は進みます。見た目では小さな不具合でも、放置すると雨漏りや下地の傷みにつながることがあるため、早めの確認が大切です。ここでは…






今回ご相談くださったお客様は、長年にわたりバルコニーのトップコート剥離に悩まされていました。
FRP防水が施工されたバルコニーでは、定期的なトップコートの塗り替えが必要になります。
しかし、お客様のお住まいでは補修工事を行っても数年程度で剥がれが再発し、長く持った場合でも5年ほどで劣化症状が現れていたそうです。
そのたびに業者へ依頼して補修を行っていたものの、説明された耐久年数まで維持できず、「なぜ毎回同じように剥がれてしまうのだろう」と疑問や不安を感じておられました。
私たちはまず、単に塗り替えを提案するのではなく、剥離が繰り返される原因を突き止めることから調査を開始しました。
バルコニーを詳しく点検すると、エアコン室外機のドレンホース周辺には細かなひび割れが発生していました。
さらに一部ではトップコートが完全に失われ、防水層であるFRPが露出している箇所も確認できました。
一方で、同じバルコニー内でもしっかり密着している部分も存在しており、これまでの施工において清掃やプライマー塗布といった「下地調整」が適切に行われていなかった可能性が高いと判断されました。
お客様の「今度こそ長持ちする工事をしたい」というご要望にお応えするため、私たちは原因の根本解決を目指した施工を提案いたしました。
FRP防水は軽量で強度が高く、住宅のバルコニーやベランダに広く採用されている防水工法です。
しかし、FRP防水には紫外線の影響を受けやすいという特徴があります。
そこで重要になるのがトップコートです。
トップコートは防水層そのものではありませんが、紫外線や風雨からFRP防水層を守る保護膜として大切な役割を果たしています。
トップコートが剥がれた状態を放置してしまうと、防水層の劣化が進行しやすくなり、将来的には防水層自体の改修工事が必要になる場合もあります。
そのため、トップコートの剥離は単なる見た目の問題ではなく、防水性能低下のサインとして捉えることが重要です。
新しい塗膜をしっかり密着させるため、まずは既存トップコートの状態を確認しながら劣化部分を除去していきました。
剥がれかけた塗膜や密着力が低下している箇所を専用工具で丁寧に取り除きます。
塗膜除去後は床面に残ったゴミやホコリ、汚れを丁寧に清掃しました。
塗装工事では目に見えない細かな塵や汚れも密着不良の原因となります。
仕上がりだけでなく耐久性にも大きく関わるため、見えない部分まで入念に確認しながら作業を進めました。
下地調整完了後は、ウレアックスHG専用のプライマーを塗布しました。
プライマーは防水層とトップコートを強力に接着させるための重要な材料です。
立ち上がり部分から順番に施工し、塗布量を均一に管理しながら作業を進めました。
また、十分な乾燥時間を確保することで、後々の剥離リスクを抑えています。
プライマー乾燥後はウレアックスHGの1層目を施工しました。
ウレアックスHGは高い耐久性能を持つトップコート材で、長期間にわたり防水層を保護できることが大きな特徴です。
1回目の塗膜が乾燥したことを確認した後、仕上げとなる2回目の塗布を実施しました。
今回の工事では、2か所・合計13㎡のバルコニーに対して防水メンテナンスを実施しました。
これまで繰り返されていたトップコートの剥離は、下地処理の徹底と高耐久なウレアックスHGの採用によって改善が期待できます。
見た目も美しくなり、防水層を長期間保護できる環境が整いました。
バルコニーの表面が色あせている、剥がれが見られる、ひび割れが気になるといった症状は、防水層を守るトップコートの劣化サインかもしれません。
早めの点検と適切なメンテナンスが、お住まいを長持ちさせるための重要なポイントになります。
「街の屋根やさん」では、お住まいの状態を詳しく確認する無料点検やお見積もりを承っております。
バルコニーや屋上の防水に少しでも気になる症状がございましたら、ぜひお気軽にご相談ください。
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