2026.09.07
自宅の屋根を見たとき、「色あせが気になる」「ところどころ傷んでいる気がする」と不安になることはありませんか。いざ屋根リフォームを考えたとき、古い屋根をすべて剥がす「葺き替え」にするか、上から新しい屋根を被せる「カバー工法」にするか迷ってしまう方も多いはずです。今回は、コストを抑え…

小田原市荻窪在住のお客様より、「最近、屋根の上から建材の欠片のようなものが落ちてくる。屋根材かもしれないので原因を見てほしい」とご相談をいただきました。
落下物が出ているとなると、お住まいの傷みだけでなく周囲への影響も心配です。
そこで弊社が現地へ伺って屋根の状態を詳しく見たところ、使用されていたのは層間剥離を起こしやすいパミールで、表面の見た目以上に劣化が進んでいることが分かりました。





屋根全体を見渡すと、苔やカビがびっしり広がっているわけではなく、遠目には古くなったスレート屋根という印象でした。
ただ、屋根材の下端に変色が見られ、部分的に縁が不自然にめくれたような箇所も点在しています。
パミールは見た目だけでは傷みの深刻さが伝わりにくい屋根材ですが、実際には表層から徐々に剥がれが進行していることが多く、落下物が出ている段階では注意が必要です。
表面上の汚れが少ないからといって安心はできず、材そのものの耐久性低下を見極めることが大切です。
近くで見ると、屋根材の端部が何層にも薄くめくれ、欠けた部分から下地側がのぞいていました。
パミールはノンアスベスト化された屋根材で、経年によって表面が層状に剥離する症状が見られることがあります。
こうなると塗装で表面を整えても根本的な改善にはつながりません。
塗装では延命しにくい状態であり、より適した改修方法を選ぶ必要がありました。
さらに劣化が進んだ箇所では、屋根材の断面が大きく浮き上がり、複数の層がはがれて隙間ができていました。
ここまで進行すると、屋根材本来の雨水を流す働きが弱まり、強風時の飛散や雨水の浸入リスクも高まります。
すぐに室内へ雨漏りが出ていなくても、防水機能の低下は着実に進んでいる状態です。
既存材を塗り替えるだけでは脆くなった層を戻せないため、弊社では既存屋根を活かしながら新しい屋根で覆う屋根カバー工法をご提案しました。
屋根カバー工事では、まず新しい屋根材をきれいに納めるための下準備として、既存の雪止めや棟板金、木製の貫板を撤去していきました。
棟まわりは屋根の取り合いが集まる部分なので、古い部材を残したまま施工すると納まりが悪くなり、将来的な不具合につながるおそれがあります。
既存屋根をすべて撤去する葺き替えと違い、カバー工法では平部の屋根材を残せる一方で、こうした役物の整理は丁寧さが求められました。
街の屋根やさんでも、次の工程が確実に進むよう一つひとつの部材の状態を見ながら慎重に作業しています。
下準備が整った後は、既存屋根の上から新しい防水紙を敷設しました。
使用したのは、粘着性を備えた改質アスファルトルーフィングです。
こうした防水紙は下地への密着性が高く、細かな凹凸や釘穴まわりにもなじみやすいため、雨水の浸入経路を抑えやすいのが特長です。
屋根の防水性は仕上げ材だけでなく、その下にあるルーフィングの性能にも大きく左右されます。
見えなくなる部分だからこそ手を抜けません。
屋根を守る要となる防水紙をしっかり施工することで、長く安心しやすい土台を整えました。
防水紙の施工後は、新しい仕上げ材として横暖ルーフプレミアムSを葺き上げていきました。
金属屋根はスレート系屋根材に比べて軽量なため、既存屋根の上に重ねるカバー工法とも相性が良く、建物への負担を抑えやすいのが魅力です。
横暖ルーフプレミアムSは断熱材一体型で、耐久性だけでなく快適性にも配慮された製品です。
軽量で耐久性に優れた金属屋根材を採用することで、パミールの不安を解消しながら、今後の維持管理もしやすい屋根へ整えました。
平部の葺き上げが終わった後は、棟部分に新しい貫板と棟板金を取り付け、屋根の取り合いを納めました。
棟は屋根面同士が交わるため、雨水の流れや風の影響を受けやすい箇所です。
そのため、板金の重なりや角度、固定位置まで細かく配慮しながら施工を進めました。
接合ラインは、仕上がりの美しさだけでなく防水性にも関わる部分です。
仕上げでは、板金同士が交わる接合部へコーキングを施し、雨水が入り込みやすいポイントをしっかり防水処理しました。
棟の三又部分のような複雑な納まりは、部材を取り付けるだけでは不十分なこともあり、最後のひと手間が耐久性に影響します。
充填する量や位置が適切でないと、かえって排水を妨げることもあるため、経験に基づいた施工が重要です。
こうして各所の納まりを整え、7日間の工事で新しい屋根が完成しました。
落下物の不安を解消しつつ防水性も向上し、見た目にも機能面でも安心できる仕上がりとなりました。
今回、屋根の上から落ちてきた欠片をきっかけに点検を行い、パミール特有の層間剥離が進んでいることが分かりました。
表面だけでは大きな異常が見えにくい屋根でも、内部では傷みが進行していることがあります。
そこで弊社は、既存屋根を活かしながら防水性と耐久性を高められる屋根カバー工法をご提案し、横暖ルーフプレミアムSを用いて屋根を改修しました。
街の屋根やさんでは、屋根材の種類や劣化状況に合わせて、塗装・カバー・葺き替えのどれが適しているかを分かりやすくお伝えしています。
屋根材の剥がれや落下、雨漏りの不安があるときは、早めの調査が大切です。
弊社では無料調査も承っておりますので、気になる症状がありましたらどうぞお気軽にお問い合わせください。
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